ごちゃまぜNY vol.4 ニューヨーカーの「声かけ力」
ニューヨークにいると、見知らぬ誰かによく声をかけられる。
道端で、スーパーで、地下鉄で。
まるで知ってる誰かに話しかけるように、みんなが話しかけてくる。
その際、アイコンタクトとスマイルは必需品だ。
シャイだからと言って、決して下を向いていてはいけない。
その会話に飛び込んでいくのだ。そのほうが、圧倒的に気持ちのいい終わりが待っている。
お気に入りのアディダスのパーカーがある。
葉っぱの迷彩柄のその服は、たくさんのナイスな瞬間を生み出してくれると共に、
私のテンションをいつもあげてくれる。
それを着て街を歩く度、誰かが声をかけてくれる。
道ですれ違った人がわざわざ後ろから「エクスキューズミー!」と私を呼び止め、
「その服、とてもクールね!」とウインクして笑顔で去っていく。
カフェで隣の席になったお姉さんが「それ私好きよ、どこで買ったの?」とあれこれ聞いてくる。
こんなことが、日常茶飯事だ。
スーパーのレジでお会計を待つ時にも、同じようなことが起こる。
店員さんとお客さんによる、それが。
長い行列が出来ていようがおかまいなし、
気になることがあればとにかく伝えずにはいられないのがニューヨーカーだ。
さっさと買って帰りたいのに、、、と心の中で思っていると、
後ろの人が私のカゴを見て「あなたのそれよりもっと安いの売ってたわよ!持ってこようか?」と言うので、
「えっ、ほんと?」と会話がはじまり、
こんな時間もわるくないなと思ったりしてしまうのである。
ニューヨーク支部 宮本英実 (理事)
GochamazeTimesCompany
全国各地にライターやプロボノを抱える編集社。タブロイド紙|GOCHAMAZE timesの季刊発行、および、地域の方々と共創するごちゃまぜイベントの定期開催により、地域社会の障害への理解・啓発|年齢・性別・国籍・障害有無に限らず多様な”ごちゃまぜの世界観”をデザインし続けている。
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NPO法人ソーシャルデザインワークス理事で現在ニューヨーク在住の宮本英実さんによる現地レポート。リアルな「ごちゃまぜ」をニューヨークから発信します。
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