GOCHAMAZE timez(ごちゃまぜタイムズ)
いわきから「ごちゃまぜ」 あらゆる障害のない社会へ

ごちゃまぜNY vol.1 マイノリティだらけの街で暮らして

 

ニューヨークに来て、驚いた。みんな違う!街全体が、多様そのもの。誰もがみなマイノリティだ。

あまりにも当たり前過ぎるそれに、恥ずかしながら私は今まで気付かなかった。

生まれも育ちも福島県いわき市。訛りの違いはあっても大多数が同じ言語を話し、

同じような肌の色に似たような服を着て暮らしている。

多少違う習慣はあったとて、それでもすべて許容範囲のうち。

東京で長く暮らし、世の中を知ったような気がしていたけれど、

世界は思っていた以上に、底抜けに広かった。

 

Vol1_GochaNY(2

 

常識を疑え!なんてことを意識せずとも、

私の常識からはだいぶかけ離れた出来事が日々山ほど起こる。

電車が途中で行き先を変える、BMXを乗り回す何十人もの少年たちが昼間の道路でショーをする、

郵便屋さんが郵便物を届けてくれない。

駅で誰かが歌いだし、誰かがお金をくれと歩きまわり

大声で笑いあう様々な人種が行き交う瞬間は、カオスだ。

すべてを理解はできずとも思うこととしては、そんなこともあるよねと。

重い郵便物なんて、階段をいくつも上ってまで届けたくない気持ちも、まぁわからなくもない。

多様性を認め、何事も受け入れる寛大な心が必要だ。

いちいち何かに腹を立てていたら、お湯が沸騰どころか蒸発してしまう勢いだ。

すべてを、広い心で受け止めるのだ。。。と、目指せ仏!の精神ではあるものの、

やっぱり荷物は届けて欲しい。

 

Vol1_GochaNY(3)

 

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何も気にすることはない、好きなように、自由に生きればいいのだ!

と誰も言ってはいないけれど、

それを体現している人たちを山ほど見ていると、なんだか変な勇気がわいてくる。

すべてを制限しているのは自分なのでは?と。

この街で暮らすには、それなりのメンタルが必要不可欠ではあるけれど、

それでも、なんでもありでごちゃまぜなこの街で暮らす日々が刺激的であることは間違いない。

そんなニューヨークの、日常的な非日常をここでお届けしていきたいと思います。

どうぞお付き合いくださいませ!

 

ニューヨーク支部 宮本英実

GochamazeTimesCompany

全国各地にライターやプロボノを抱える編集社。タブロイド紙|GOCHAMAZE timesの季刊発行、および、地域の方々と共創するごちゃまぜイベントの定期開催により、地域社会の障害への理解・啓発|年齢・性別・国籍・障害有無に限らず多様な”ごちゃまぜの世界観”をデザインし続けている。

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NPO法人ソーシャルデザインワークス理事で現在ニューヨーク在住の宮本英実さんによる現地レポート。リアルな「ごちゃまぜ」をニューヨークから発信します。

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